日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
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新年のごあいさつ

理事長 顔写真

理事長 泉 雄一郎


 あけましておめでとうございます。
 旧年中は、会員の皆様をはじめ関係各位にひとかたならぬご協力を頂き、ありがとうございました。
 新たな外国人労働者受け入れをめぐる国会審議で、技能実習制度の現状と課題が浮き彫りになりました。当財団は、技能実習新法のもとで取得した優良監理団体として、引き続き、国際貢献を念頭に、技能実習の適正な実施と技能実習生の保護という新法の趣旨に基づいた事業を展開してまいります。
 また、日本語教育推進事業の新たな展開を図ってまいります。
 こうした諸事業を通じてアジアの若き人材の育成をはかり、各国の発展に寄与してまいる所存です。
 本年も、関係各位からの信頼を得て、その期待に応えられるよう、役職員一同尽力してまいりますので、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 今年1年が皆様にとりまして良い年となることを心からご祈念申し上げ、新年にあたってのあいさつといたします。



全国5か所で技能実習生受入企業代表者会議が開催されました

 2018年度「技能実習生受入企業代表者会議」が11月12日の東海(岐阜)ブロックを皮切りに全国5か所で開催されました。
 本年度のブロック会議は、①新法移行にともなう厳格化された管理・監査体制についての受入企業、監査団体の役割の認識を深める、②外国人技能実習機構による立ち入り検査に対する的確な協力と対応、③技能実習制度の円滑な推進を図るため受入企業と監理団体の連携を深める、の3点を目的に開催されたものです。会議には全体で68社80名の参加があり、当財団の役職員、地方駐在員を含め延べ131名が参加しました。
 会議は、全国共通に(公財)JITCO地方駐在事務所所長から「新たな外国人研修制度における受入側の役割と留意事項」と題して、「実習実施者が整備しておくべき体制」など具体的、実務的な講演をいただきました。関東ブロック会議では、東京労働局の労働基準監督官から「技能実習生の適正な雇用管理と法令順守について」をテーマに具体的な違反事例が紹介されました。
 こうした講演を受け、質疑では、「技能実習責任者養成講習は必ず受けなくてはならないか」、「日本人と同等報酬の考え方を具体的に」等の質問に加え、また、技能実習計画と労働時間については、年間労働時間が計画を上回った場合の変更認定、届け出の違い、その提出時期についての質問が出されました。さらに、現在、国会で審議中の新たな在留資格制度についての質問も相次いで出されました。
 最後に、当財団から、新法による管理・監査の厳格化に対応し、「責任者養成講習」受講の必修など、技能実習制度を円滑に進めていくことを確認し会議を終えました。

 

2018年技能実習受入企業代表者会議・開催状況


 

関東会場 JITCO講師による講演
関東会場 JITCO講師による講演


関東会場 労働局講師による講演
関東会場 労働局講師による講演


四国会場 参加者のみなさん
四国会場 参加者のみなさん



アジア調査団を派遣
―インドネシア、ミャンマーの2国に―

各国の労働事情や人材育成システムを視察

 2017年2月に派遣したアジア3カ国調査団につづき、このたび、第2次アジア調査団を派遣しました。
 今回の訪問国は、インドネシア共和国(インドネシア)と ミャンマー連邦共和国(ミャンマー)の2カ国で、期間は11月26日(月)~12月2日(日)の7日間。団の構成は、新井力副理事長(団長)、中小路寛常務理事、長村潔総合技能交流部部長の3名です。
 インドネシアは数百の島々からなり人口2億人を超える東南アジアの大国で、2017年には技能実習生を約2万人日本へ送っており、日本との人材交流に積極的な国です。
 ただ、国民の約87%がイスラム教徒である事に象徴されるように、日本と国情が大きく異なる部分もあります。
 ミャンマーについては、前回の調査時からほぼ2年を経て、ミャンマー国内の人材送り出し状況の変化を調査する必要性が生まれたものです。ミャンマーの調査には、当財団の中嶋滋特別参与も参加しました。
 当財団は、現在、中国とベトナムからほぼ半々の割合で技能実習生を受け入れていますが、日本で学びたいという意欲に燃える優秀な若者たちがいる国々と、新たな連携を構築するために、定期的に調査団を派遣しています。今回の調査によって得た成果は今後の当財団の事業展開に役立てていきます。
 なお、今回のインドネシア調査に関しては、「外国人技能実習生受入れ団体中央連絡協議会」の会員として連携関係にあるアイムジャパン(公益財団法人国際人材育成機構)様から多大な協力をいただきました。あらためてお礼を申し上げます。
 今回の調査団の結果は、後日、正規の報告書にまとめ、配布する予定です。

訪問先と主な内容
<インドネシア>
11月26日(月)
ジャカルタ到着。アイムジャパン ジャカルタ駐在員事務所長から、インドネシアの現状について説明を受ける。
11月27日(火)
中部ジャワのセマランにある送出し機関(LPK YUTAKA MITRA INDONESIA)を視察。
11月28日(水)
①在インドネシア日本国大使館を表敬訪問。
②インドネシア労働省労働者派遣局 局長他3名と面談。
③技能実習生の現地日本語研修施設を視察。

<ミャンマー>
11月29日(木)
ヤンゴンに移動。中嶋特別参与と合流。
11月30日(金)
①ITUC-AP訪問。ミャンマーの労働者事情を聞き取り。
②送り出し機関連合会MOEAFを訪問。意見交換。
12月1日(土)
送り出し機関MOE YANを訪問。日本語教育の教師と意見交換。介護実習生送り出し準備の状況視察。
12月2日(日)
帰国。


中部ジャワの送り出し機関研修所で日本語の勉強に励む実習生たち
中部ジャワの送り出し機関研修所で日本語の勉強に励む実習生たち


ヤンゴンの実習生送り出し機関研修所の日本語教師のみなさんとち
ヤンゴンの実習生送り出し機関研修所の日本語教師のみなさんと


ジャカルタの送り出し機関研修所では、主に建築建設関係の企業へ入る実習生が勉強中
ジャカルタの送り出し機関研修所では、主に建築建設関係の企業へ入る実習生が勉強中


ミャンマーの送り出し機関連合会のみなさんと意見交換
ミャンマーの送り出し機関連合会のみなさんと意見交換



フォトコラム

 HRsDアジア財団では、技能実習生として日本で活動している外国の若者たちに対し、技能の習得とあわせて、地域社会との交流や日本の文化を学ぶ機会をアレンジする受入れ企業の活動を、強力にサポートしています。
 地域の祭りに参加したり、地元の名山を訪ねたり、日本文化の代表として折り紙や将棋の手ほどきを受けたり、貴重な体験を実感している実習生たちのフォトレポートです。


 


 


 


 


 


 



地方駐在員だより

日本語は難しい

長野駐在員 小平 悦子

 毎月の訪問指導と定期監査の折、実習生に必ず質問している。
「困っていることはありますか?」「日本語は解るようになりましたか?」
 彼らは、“質問は解らない、日本語はちょっと無理、”と言うような顔で、苦笑いをする。
 「日本語は難しいね」と言うと嬉しそうに、「難しい」と返してくる。
 入国後1年ほどの、中でも日本語がかなり上手なベトナム人実習生の女性に、『貴女は日本語をとても良く話せるから、日本語検定試験受けるといいよ。』と勧めた。
「報奨金もあるし、頑張ってみまあしょう。きっと貴女なら合格できるよ。貴女だって自信有るでしょう?」
 しばらく困ったような表情をして彼女、「ジシン怖いです」と言う。
 おやおや!なんと!「自信」を「地震」と解釈したか。
 この「自信」と言う言葉、どうやったら伝えられるか、英語?ダメ!筆談ダメ!あとは手振り身振り?難しい。
 私との会話は、こんな状態でも、仕事はかなり出来ている。
 現実は、微妙な日本語など必要無いのだ。
 彼らには、「困ったことが有ったらいつでも電話して!」と日本語で書かれた名刺を渡してある。「でも、日本語で相談してね」残念なことに、今まで私の携帯に実習生からの相談電話は無い。
 ちょっと厳しい?かな。
 その心は、もっと上を志してほしい、叱咤激励のつもり。

 


第9回「友の会カフェ」開催

中国伝統楽器 『二胡』について学びました!!

 12月7日(金)の15時より第9回HRsDアジア財団友の会カフェを開催しました。
 2018年の最後を飾る今回は、NPO法人日本二胡振興会会長である武楽群先生から中国伝統楽器「二胡」についてのお話と演奏をいただきました。
 今回は一般社団法人日本教育会館様に協賛いただき、日本教育会館1階のフリースペースをご提供いただきました。あらためてお礼申し上げます。
 平日の日中にもかかわらず友の会会員を中心に約20名の方が参加されました。
 カフェの第1部は、二胡についてのお話と演奏体験です。「二胡」は胡琴の仲間であり、ペルシャ(胡)より中国に入り、材質は堅い木材とニシキヘビの皮など、ギター等にある指板が無いのが特徴で、その音色は、人の声に最も近いと言われているそうです。今回は、同じ胡琴であり「二胡」の家族にあたる「高胡」「中胡」「板胡」「京胡」「四胡」についてもご紹介いただきました。
 演奏体験では、5名の参加者が、先生より持ち方、姿勢、弦の引き方のコツを習い、皆さん音が鳴らせるようになりました。その後、体験者と武先生で「キラキラ星」を演奏しました。
 第2部は、武先生によるミニコンサート。「二胡」とその兄弟たち、また、東日本大震災の瓦礫の木材から作られ復興への願いの象徴となった「二胡」を使用して8曲演奏いただきました。楽器の種類によって甲高い音のもの、低い音のもの、音の軽さにも違いがあり、参加いただいた皆様とともに優美な音色の演奏に浸り、大変有意義な時間を過ごすことができました。


武先生から二胡の魅力を説明
武先生から二胡の魅力を説明


初めてふれる二胡の体験演奏
初めてふれる二胡の体験演奏


武先生と小沼先生による演奏会
武先生と小沼先生による演奏会


多くの参加者が耳をかたむけます
多くの参加者が耳をかたむけます



一ツ橋

 駅へ向う歩道橋から富士山が見える。
 冬の晴れた朝、この小さな感動に元気を貰って通学・通勤してきた。
 線路の向こうには富士見通りがあり、角のコンビニは「富士見亭」という食堂だった。富士はいつも私の身近にある。上海の友人は、日本なら「富士山が見える温泉」に行きたいという。「信仰の対象と芸術の源泉」として、世界文化遺産でもある。
 日本のシンボルは、世界中の人からも好かれる存在である。富士は「無事」や「不死」につながる縁起ものでもあり、昔から初夢のトップは「富士」。誰もよい夢を見たい。
 「富士」の初夢を見て、今年もアジアの人々と繋がり、みんなの夢が実現できたらと思う。(K・K)



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