日中技能者交流センター、JCSEC

日中技能者交流センター
ライン

新春のごあいさつ

理事長

公益財団法人日中技能者交流センター 理事長岡島 真砂樹


 新年明けましておめでとうございます。旧年中は、新型コロナウイルスの感染拡大が長期化・深刻化する中、会員の皆様をはじめ関係各位にひとかたならぬご協力を頂き、ありがとうございました。
 当財団は、コロナウイルス感染による出入国制限や入国停止措置等の影響をうけ、すべての事業分野で活動が停滞し、大変大きな打撃を受けました。
 昨年4月以降、入国規制が段階的に解除され、10月には入国者数の上限も撤廃となり、ようやく動き出したかとの安堵の思いもつかの間、歴史的な円安により実習生が苦境に立たされ、出入国にも影響を及ぼす等、未だ明るい兆しが見えない状況が続いています。
 当財団を取り巻く状況は依然として厳しいですが、今後も「ひととつながる」「ひとをささえる」「ひとをそだてる」をキーワードに、アジアの若き人材育成や相互理解に基づく交流等を通して、各国の発展に寄与してまいる所存です。
 本年も関係各位からの信頼を得て、その期待に応えられるよう、役職員一同尽力してまいりますので、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 本年が皆様にとりまして健康・安全で、良い年となることを心からご祈念申し上げ、新年にあたってのごあいさつとさせて頂きます。



厳しい状況を乗り越えよう

2022年度 第2回全国監査会議が行われました

 11月11日、「2022年度第2回全国監査会議」が開催されました。
 コロナ禍でリモート開催が続いていましたが、2年ぶりの対面開催となりました。
 合わせてビデオによる会議内容の録画、質疑意見を集約した報告書作成により会議内容・意見の全職員間の共有化を図りました。会議はコロナ対策を徹底した上で進められました。
 冒頭、岡島理事長から「コロナ下で事業・財政両面の厳しい状況は脱出していないが明るい兆しもあり、力を合わせて行こう」と挨拶、7人の新入職員の自己紹介、退任者の紹介に続き、鮎澤専務(事業内容)、永井常務(監査関係)、大谷常務(企業動向)の議事提起があり、塩田常務の進行で「質疑、意見交換」が行われました。
 質疑・意見は9人から、技能実習で14件、特定技能で9件出され、有意義な意見交換が進められました。
 主な意見は、「日本語学習」「安全教育」「転職対策」「企業対応」「新規開拓」「センターのIT化」「休暇制度」など、現場からの率直な意見と出席役員による答弁により建設的議論が行われました。
 最後に新井副理事長より「まとめ」があり会議を終了しました。


2年ぶりに全国から担当者が参集し、開催されました
2年ぶりに全国から担当者が参集し、開催されました。



地方駐在員だより

寮を訪ねて面談を実施しました

岐阜駐在 川島 正二

 2022年9月1日から岐阜駐在としてお世話になっております。
 3ケ月が経過しましたが、通訳者を介して外国人とかかわる業務は初めてであり、駐在員としての業務も十分に熟知せず、少しずつ慣れてきているところです。
 これまでに金融、小売、福祉業界に勤めてきましたが、どの業界も人材不足は切実、深刻な課題です。特定技能生はそうした課題に対応する制度です。
 総菜加工業会社1社(愛知県)の、ベトナムと中国の方、併せて70数名(女性)を担当しています。
 技能実習生、特定技能生との面談は、勤務がシフト制のため公休表をもとに、寮生の休日に寮で行っています。若い皆さんと様々な話をし、元気に快く勤めてもらえるよう頑張っていきたいと思っています。


ちょうどクリスマス会をやっていた。とのことでした
ちょうどクリスマス会をやっていた。とのことでした。



歳時記

「顔対顔」から「画面対画面」へ「ライブ配信」による人材採用

 コロナ禍に翻弄されたこの3年間、知らずに、人々の生活や仕事が変わっていたことが分かった。
 中国人力資源和社会保障部で調べたところによると、最近、人材を確保するため、各企業がライブ配信を通じて人材採用を行なっており、若い求職者たちの興味を惹いて関心が高まっているようだ。
 具体的に、企業側の求人担当者が、「ライブ配信パーソナリティ」に変身して、採用したいポストの賃金、手当、職業訓練などの福利待遇を挙げながら、求職者たちに伝える。統計によると、「ライブ配信」式の採用が若年求職者にとっても魅力的であり、また企業側も募集要項などをダイレクトに伝えることができ、企業と人材の間に良いコミュニケーションの場を作り、実際の効果がとても良かったという。
 そして求職者がライブ配信を見た後、直接に企業に問合せしたり、応募、面接、採用などを、効率的に行えて高く評価されているという。
 新型コロナウイルス感染症の影響を解消するため、若者の間に人気のある「ライブ配信」を生かして、求人側と求職者の間にかけ橋という大切な役割を担っている。これまでの「顔対顔」から「画面対画面」へ、この新しい採用方法は、人材採用をより効果的に実現したのである。
 また、 求職者を「ライブ配信」によりよく適応させるため、各地方の人力資源和社会保障部は一連の支援策やサービスも提供している。特に新卒生就職を支援するため、「ライブ配信」式の採用に関する注意点などについて、指導員を介して公開授業という形で実施している。

(和平里)


ライブ配信のトレーニング 指導員を介した公開授業です
ライブ配信のトレーニング 指導員を介した公開授業です



技能実習情報掲示板

急激な物価高に対応し、過去最高の31円引き上げで全国平均961円に
最低賃金は技能実習生、特定技能外国人にも適用されます。
10月賃金改定を忘れないようにしてください!

 中央最低賃金審議会は、2022年度の最低賃金を全国平均で31円を目安に引き上げ、平均時給961円とすると決めました。
 2021年度の全国平均は930円でした。国の審議会が目安を毎年決め、これを基に都道府県ごとの審議会で実際の金額を決めました。今回の引き上げ幅はコロナ前の水準に戻り、全都道府県で過去最高になります。

最低賃金改定で気を付けなければいけないポイント
①技能実習生・特定技能外国人も適用されます。
②最低賃金は企業が労働者に支払わないといけない最低限の時給で、違反企業には労働基準法と同様に罰則があります。
③月給者については、月平均所定労働時間で月額賃金を割って時間当たりで下回っていないか確認することが必要です。
④時間外・休日労働の割増額の確認も必要です、既に下回っている支給している場合は、発効年月日に戻って遡及清算する必要があります。

地域別最低賃金(2022年度)

 


 



ふれあい! 日本

「ふれあい! 日本」は、技能実習生のみなさんが「技能の習得」と合わせて学んでいる「日本文化への理解」「日本語の習得」について、受入れ企業において行われたさまざまな取り組みを好事例として紹介し、全国各地の受入れ企業のご担当者、技能実習生のみなさんを応援していきます。


ご当地の武者イベントに参加! その名も「国際隊」!

 2022年10月9日、埼玉県大里郡寄居町で行われた「北條まつり」に、受入れ企業の全面的なサポートのもと、(株)山口製作所に在籍するベトナム人実習生が参加しました。
 北條まつりは61回の歴史を数える伝統的な行事で、参加者が武士に扮し、模擬の合戦を行うイベントです。実習生たちは「国際隊」というチームで参加しました。

衣装に着替え終わりました。この凛々しい姿、国際隊の出来上がりです
衣装に着替え終わりました。この凛々しい姿、国際隊の出来上がりです。


当日は(株)山口製作所のみなさんも、社長以下、送迎や応援に駆けつけていただきました。感謝です
当日は(株)山口製作所のみなさんも、社長以下、送迎や応援に駆けつけていただきました。
感謝です。


整列した参加者の面々
整列した参加者の面々。


出陣式ではダット大将があいさつ。一生懸命な、たどたどしいあいさつは会場で大受けでした
出陣式ではダット大将があいさつ。「国際隊です。がんばります。いざ、しゅ、しゅ・・・」
一生懸命な、たどたどしいあいさつは会場で大受けでした。


 
大砲の合図で戦闘開始です!


全国各地で「日本語教室」や「将棋・折紙教室」を開催しています!

 2016年以来、当財団は、日本文化として「将棋教室」や「折紙教室」を企業に提案し、両教室の企画に参画してきました。これらの活動は公益財団法人国際人材研修機構(JITCO)のホームページや広報誌『かけはし』にも掲載されています。
 2022年に入って、受入れ企業より「日本語教室」開催の相談を受け、企業にお伺いし実施の日程、場所、テキスト、派遣講師などの打合せを行い、企業が実施計画を策定し実施する運びとなりました。財団も実施に参画し、必要な助言を行いました。コロナ期とりわけ2020年5月から2022年4月までの間、送り出し国であるベトナムでは対面授業が殆ど無くリモート授業となり、実習生の日本語レベルが低下したことも「日本語教室」開催の推進力となりました。
 今回は受入れ企業のご協力をいただき、「日本語教室」を中心に、コロナ禍前に実施された「将棋教室」「折紙教室」なども合わせて、日本語教育支援と日本文化学習支援の取り組みを写真でご紹介します。

滋賀県の事業所で行われた日本語の指導教室
滋賀県の事業所で行われた日本語の指導教室


香川県の事業所で行われた将棋教室のひとこま
香川県の事業所で行われた将棋教室のひとこま


千葉県の事業所で行われた折紙講座のひとこま
千葉県の事業所で行われた折紙講座のひとこま



大募集!! お願いです。
受入れ企業のご担当者様、ぜひ実習生たちに伝えてあげてください。

あなたも日本語でもの語りしませんか?
日常の中で感じたあなたのことを書いて送ってください

 技能実習生、特定技能生の皆さん こんにちは。
 私たちは皆さんを日本にお迎えすることができて、とてもうれしいです。私たちは、もっともっと、皆さんのことを知りたい、他の仲間たちに伝えたい、と思っています。
 そこで、皆さんに、自分のことを紹介してほしいのです。身のまわりのこと、読んだ本の感想、観たアニメの感想、自分のふるさとのこと、ふるさとにいる皆さんの友だちに伝えたいこと、自慢したい話、恋バナ(わかりますか?)などなど、他の人たちに知ってほしいことを、短い文にまとめてください。


募集要項
❶文章は、日本語で、200文字くらい。
 ※1回で書ききれなかったら、何回かに分けて書いてもいいです。
❷応募は、メールで受け付けます。「nihongo200@jcsec.or.jp
❸㋐氏名、㋑性別、㋒配属企業名、㋓在留資格名、㋔日本入国日、㋕本文 の順で記載してください。

 

応募いただいた皆さんには
❶応募者には、メールの内容を確認の上、記念品を贈呈します。
❷とても良い作品は、このニュースや、ホームページで紹介します。
❸紹介した作品には、1000円分のQUOカードを進呈します。
 2023年1月1日から募集開始です!!締め切りは2023年6月30日。


一ツ橋

送り出し国で見た「現実」

 日本の水際対策が緩和され、多数の外国人の来日が可能になりましたが、我々日本人も諸外国の入国制限緩和に伴い旅行する機会が増えています。
 実習生の面接も今まではリモートで行う等対応していましたが、特にベトナムでは対面で面接が出来る様になりました。その為にベトナムを訪問し対面面接を何度か行いました。
 そこで気づかされた事は、いつの間にか日本という国の人気が低迷していて日本以外の外国に若者が殺到しているという状況です。
 理由は日本以外の国で働いた方が圧倒的に収入が良いのだそうです。日本は何十年も賃金が上昇しない先進国でも稀な国ですが、ベトナムはコロナ禍でも着実に賃金が上昇していて、円安もあり日本に行くメリットが感じられないのだそうです。
 外から日本を見てみると、このままでは本当に世界から取り残されてしまうのではないか、という危機感を肌で感じずにはいられません。

(I.O)



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