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中華文明の真髄―京劇のルーツ

 中国最古の劇―『昆劇』は、発祥地である蘇州昆山(江蘇省)より、『昆劇』と名付けられ、14世紀、元王朝の時代に誕生し、“百劇の始祖”といわれ、すでに700年以上の歴史を有しています。
 有名な『京劇』は、『徽劇(安徽省地方の劇)』と『漢劇(湖北省地方の劇)』の融合した劇です。但し『徽劇』であれ、『漢劇』であれ、すべて『昆劇』から出たものです。
 古代中国は行政区として九つの州に区分され、“九州”(楊州、青州、徐州、冀州、豫州、梁州、雍州、荆州、兖州)と称しました。九州は古代中国の代名詞で、天下の意味であり、地名として九州は今も使われています。そのうちの楊州は、古代中国最大の商業の街、中国の食塩の集散地として、今の上海みたいにとても栄えたところで、お金持ちの集中したところです。金があれば山荘を作り、金を惜しまずに名劇団を招き、劇を観賞しました。これがつまり、昔の中国上層階級の生活ぶりです。
 中国清朝の歴代の皇帝(西太后を含む)は、ほぼ毎日劇を楽しんでいました。但し昆劇だけは皇宮の中で演じられました。清朝皇帝の誕生日前後、揚州の金持ちは、自分が養っている劇団を北京に連れて行ってお祝いします。その時、皇宮紫禁城から誕生祝宴会場である離宮頤和園まで、郷村の約30キロの道路の両側にずらりと舞台が並んで、いろんな劇を演じます。皇帝は神輿に乗って、にぎわう道を通りながら、いろんな劇を観賞しました。格調高い昆劇を観るのに飽きた皇帝の気持ちを役者たちは察知し、役者自身も皇宮の中で演じられる名誉の為に、色々な劇の良いところを合わせて工夫した劇が、300年前に北京で誕生しました。これがつまり京劇です。それ以来、『昆劇』は下火になりました。しかし『京劇』の元が『昆劇』であることはいうまでもありません。
 京劇は西皮と二黄、二つの声調から成ります。西皮は北方の甲高い声、二黄は南の渓流ような、活発で楽しい表現です。京劇の役柄は七つ(生、旦、浄、末、丑、武行、龍套)で、お面から判断できます。主な楽器は、胡弓、銅鑼、太鼓です。『越劇(上海、福建省等中国南部地方の劇)』と違って、役は全部男性が演じます。封建時代、女性は纏足で外に出られませんでしたから。
 清代以後衰退してきた『昆劇』ですが、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されるなど、見直されてきています。伝統ある『昆劇』を復活させるために、皆さん応援してください。

執筆者 昆山人

 

京劇

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