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日本語教師体験記

手探りの2年間 そしてこれから(2015/9/1)

北京理工大学 坂本 篤子

 北京理工大学の創立は1940年、外国語学部が設置されたのは2000年です。日語科は一学年一クラス、学生数は各学年25人までで、3年生からは留学する学生もいるため15人前後で授業が行われることがあります。幸いにもここで私は3年目を迎えることになりました。
 1年目は、会話・作文・日本国家概況など5種類の科目を任されました。慣れないこともあり無我夢中でした。しかし学生と親しく話ができ、各人の弱点を把握してきめ細かな指導ができたのは少人数だったからでしょう。2年目は前年の反省に基づき、資料やPPTに大幅な変更や工夫を試みました。やはり5種類担当しましたが、テキストや資料の作成にはその前の長い夏休みが利用できました。自分では準備万端のつもりで北京に赴きましたが、それで足りるはずがありません。再びバタバタとした日々になってしまい反省頻りです。
 最初、学科長から、「とにかく学生が日本に興味を持つように授業をしてほしい」と言われました。実のところほとんどの学生がアニメや音楽など日本への関心は非常に高いのです。しかしいざ日本語専攻となると、必ずしも第一希望ではないという学生が多数いることを作文の授業などを通して知り、大学からのこの要求に応えるのは簡単ではないと感じました。そこで、何か目に見えるもので達成感を得るのも楽しく刺激になるのではないかと試行錯誤していました。
 昨年の9月、本格的な授業の始まる前の3週間は(小学期と言っています)、日本の文化に関することを遊びの要素も取り入れて扱うよう指示されました。これは願ってもないチャンスです。そこで、浴衣の着付け(男女)、茶道、短歌実作、折り紙などを計画しました。学生の呑み込みの早さは驚くばかりです。
 このうち短歌実作は3年生の活動としました。日本語のリズムを指で数えながら五七五七七に収めるのに苦労していましたが、出来上がった短歌は素直な分だけ個性的に仕上がりました。自分で撮った写真をそれに添えてメールで送らせ、こちらで冊子にして配布しました。自分の作品が載ったページを愛おしそうに開く姿を見て私も嬉しくなったものです。今度の小学期も新3年生に俄歌人になってもらいます。
 どんな些細なことでも真剣に取り組む学生たちに感謝しつつ、大学及び学生の要求に応えるべく外教としての役目を果たさなければなりません。日々の授業の積み重ねの中からしか生まれない信頼関係を大事にして3年目を過ごしたいと思います。


着付けを手伝ってあげています
着付けを手伝ってあげています


みんな得意顔です
みんな得意顔です


五七五七七に苦戦しています
五七五七七に苦戦しています


出来上がった短歌集
出来上がった短歌集

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