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日本語教師体験記

「思うは招く」(注) 江西師範大学で2回目の教師研修会(2016/5/31)

柴野たまの

 何かの折にふと思い出すことはあっても、日々の生活に埋もれていった南昌(江西省の省都)。あれから1年、江西省の南昌での教師研修会2回目(5月23日・24日)が実現した。
「また皆さんにお会いすることが出来…」あららっ??見知らぬ顔、顔…まさか、、、初参加の先生方のほうが多い。最初から予定通りにはいかない、あまかった。
 8校から32名の参加。日本大使館の書記官(田口さん)・センター職員(堤さん)も加わって「日本語」をテーマに話し合い開始!
 縦書き・横書きのメリット・デメリット、漢語と和語、音と訓、男言葉・女言葉、漢字・ひらがな・カタカナの使い分けなどなど、グループ別テーマでウォーミングアップ。
 1回目研修はリズムやイントネーションなど音声の基礎的なこと、日本語の表現に現れる日本語らしさ、個人化・文脈化などをとりあげた。今回は、聴解・読解・敬語の指導を中心に、どう授業を展開するかを検討した。

 ◇「皆さん、<ショウ>という漢字を黒板に書いてください」
<省・賞・松・詳・将・症・証・庄・象・商・章…>、<小/少>はなかなか出てこない。「あっ、易しいのを忘れてる」とニコニコしながら出てきた先生、<笑>を書いた。
 日本語の音韻組織は簡単。まだまだある<ショウ>と読む字、中国語と違って日本語は音声が意味を表せない。中国語にない清濁の対立もある。このような母語の音との違い、文字と発音のズレ、同音異義語も多く、「聴解指導」に悩む先生方は少なくない。

 ◇「聴解授業をどうしたらよいか」、まずは体験学習を試みた。
 聞き取れた音を黒板に書く人、意味を考える人に分かれた。私はニッコリしてマガンダンタンハリ(Magandang tanghaliタガログ語で「こんにちは」)と何回か言った。書きとったのは「マ・タ・ハ」。意味は誰も当てない。(「おいしい」とか「うれしい」とか言う声も聞こえた)⇒「知らない単語は聞き取れない・わからない」、語彙力がないと何回聞いても無理と実感できた。語彙力が聴解を支えているのだ。
 知っている言葉や文は聞こえていない音まで補って理解すること、共通のゼスチャーは聴解理解を助ける(TPR=Total Physical Response)ことも体験してもらった。
 語彙力に加えて無声化や縮約形、文法、いろいろな知識が聴解を支えている。

 自分にも学習者にも完璧は求めないこと。教え始めてから、ますますわからなくなった経験もある。勉強していくうちに、わからないこと・わかっていないことに気が付く。
 「思う」は日本語を楽しむこと。教えることを楽しむ、学ぶことを楽しむ、よいと思うことはやってみる。で、今回のチャレンジは「キヨシのズンドコ節」で踊った「八木節」かな(-_-;)。日本のリズムを楽しもう!ズン、ズンズン、ズンドコ♪♪ ズン、ズンズン〜(^^♪

注:宇宙ロケットのエンジンに搭載されるバルブを開発した一町工場の社長の言葉。


グループでディスカッション
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授業風景
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記念写真
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